モルモットの尿石症は泌尿器疾患の中でも多く見られる病気です。

尿結石は、膀胱以外にも尿道・尿管・腎臓などに発生します。

 

尿石症の原因としては、

① 遺伝

② 代謝異常

③ 栄養バランスの不均衡

④ 飲水量不足

⑤ 細菌感染

などが考えられています。

 

栄養面だと、カルシウム含有が多い食事(アルファルファ)やビタミンDの過剰摂取が原因と言われております。

 

雌雄差はないとの報告がありますが、男の子は尿道が狭いため結石がつまるリスクは高いため注意が必要です。

 

診断は基本的にはレントゲン検査になります。

結石1

 

別の子です

結石2

二人とも尿道内に結石が認められます。

 

写真の子は二人とも女の子で幸いにも結石は自然排泄されましたが、結石が膀胱の中にある場合や男の子の場合は尿道閉塞するリスクがあるため手術をする必要があります。

 

結石が無くなった後も食事管理や生活環境の改善を行い再発の予防が必要です。

モルモットの結石はカルシウムが主成分であることが多いため、牧草はカルシウムが少ないイネ科のものを与えることが推奨されています。

水分摂取を増やすため注射器でお水を飲ませるのも一つの方法です。

ただ、それでも完全に予防することは難しいと言われていますので、結石症になったことがある子は定期的に尿検査やレントゲン検査を行いましょう。

 

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