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☆副院長が獣医中医師の認定試験に合格しました☆
先日、副院長が獣医中医師(東洋医学の資格です)の認定試験に無事合格することが出来ました。 中医学はまだまだ学ぶことも多いため最初のステップになりますが良かったです。 すでに鍼灸科は診療を行っており、さまざまな症例で治療を行わせていただいています。 鍼やお灸以外にも漢方薬の処方や薬膳・食事指導なども行っておりますので、興味がある方はご相談ください。
2024.09.26
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2024.7.14 鍼灸治療症例
【じゃんちゃんの鍼灸タイム】 鍼灸治療を始めてから後肢に力が入るように何より食欲が出て調子が良い 毎年この時期になりやすい不調も起きていないので鍼灸の全身治療で後肢の事だけでなく身体全体のバランスが変わってきた証ではないでしょうか? 治療中はリラックスして寝ちゃいそうなじゃんちゃんです 後肢の弱りが気になる子 実は腰痛が起因になっていることが多いんです 慢性的になると【除痛姿勢】といって腰や後肢の負担を少しでも軽くするために背弯姿勢・後肢のクローズスタンス・頭を下げる姿勢をとる様になり上半身(特に首から肩甲骨周り)に負担がかかりさらなる痛みを伴うようになります 早めの段階でケアをしてあげる事で姿勢を正して痛みを和らげたり、筋肉が落ちるのを防ぎシニア期も自分の脚で歩いてお散歩を楽しめます
2024.07.14
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2024.7.10 梅雨〜夏の薬膳③
【梅雨〜夏の薬膳③】 《おすすめの食材は一例です身体に合うものをローテーションしながら トッピングご飯を楽しんで下さいね》 小豆 効果効能清熱排膿:皮膚炎、体の熱を冷ます利尿消腫:むくみ、身体の重だるさ解毒:黄疸 利水効果の高い小豆は湿度の高く 不調が出やすい季節におすすめの食材です 身体の余分な湿を出すだけでなく熱を冷ましてくれる作用も期待できます 【小豆の栄養学】ビタミンB1・B2・カリウム・食物繊維・大豆サポニンが豊富 小豆に限らず豆類の薬効成分は煮汁やアクに多く含まれるので捨てずに一緒に取り入れましょう 特に【こんな子に小豆はおすすめ!】・ジトジト、ジュクジュクする痒みを伴う皮膚炎・きつい匂いの耳ダレや炎症を伴う外耳炎(繰り返すタイプ)・持病薬を飲み続けている子 小豆の皮は消化しにくいのでみじん切りにしたりペースト状にするのをおすすめします 今回ははと麦&小豆でしっかり利水 (普段はどちらかを使う事が多いです) 鰯と南瓜、キャベツは胃腸に優しいので 胃腸に負担のかかりやすいこの時期にはおすすめです オススメの食材でご飯を作ったら是非教えてくださいね!
2024.07.10
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2024.7.6 人参湯
『人参湯(にんじんとう)』 虚弱で冷えている動物の胃腸の不調を改善する漢方薬 【組成生薬】 乾姜・蒼朮・人参・甘草 獣医療では体質虚弱・冷え性食欲不振慢性胃腸炎術後・闘病中 などで使用します クーラーが効いた部屋に1日いるとワンコはかなり冷えています 胃腸は冷えたり水が停滞すると働きが悪くなります 人参湯は ・胃腸を温めて元気にする(滋養強壮)・胃腸にたまりがちな水を巡らせる生薬が使用されています 冷えると体調が悪くなる子や慢性的に冷えている子に合う漢方薬です(長期間投薬をしている子にも) 漢方薬はその子の体質・症状によって合うものを処方するので西洋薬のように「この病気だからこの薬!」という処方の仕方ではありません 他の漢方薬と併用する場合は中医学診療をしている獣医師にご相談下さい 生まれつき胃腸が弱い子加齢に伴って胃腸の働きが弱くなった子薬の影響で弱った胃腸をケアしたい子など 漢方薬や薬膳でケアしてあげる事で QOLがあがりますよ 未病は東洋医学の得意分野です 漢方相談も承っています 漢方薬に在庫がない場合は取り寄せになるのでお時間を頂くこともありますご了承下さい
2024.07.06
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2024.7.1 鍼灸治療症例
【ショコラちゃんの鍼灸タイム】 鍼灸治療と漢方を始めて足取りが軽くなり&顔つきも変わってきたショコラちゃんお散歩でもこれまではほとんど動かなかったのが走る様にもなりました 「小竹灸は気持ちいいなぁ〜」 後肢の弱りや慢性疼痛から鍼灸治療に興味を持って頂く事が多いのですが 東洋医学は身体のバランスを整えることにより治療をするので 気になる腰や脚の弱りや痛みだけでなく 「毎年この時期は必ずお腹の調子が悪くなっていたのに 今年は元気!」「皮膚炎や外耳炎の症状がかなり軽くなった」 など、身体の他の部分にも良い影響が出るのは根本の原因を治療しているからです 西洋医学の慢性関節炎治療と併用もしていますよー 西洋医学と東洋医学を併用もして少しでも身体の負担が少なくQOLが上がる治療をしています ムーとショコラちゃん 気になる症状があればお気軽にご相談下さい 鍼灸治療は完全予約制で平日のお昼(12時〜15時)に行っています日程は電話又は受付にてご相談下さい
2024.07.01
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2024.6.14 五苓散(ごれいさん)
『五苓散(ごれいさん)』 「水」に関する身体の不調を改善する漢方薬です 【組成生薬】 沢瀉・茯苓・猪苓・蒼朮・経皮 獣医療では脊椎疾患・前庭疾患・てんかん急性胃腸炎気象病(気圧の変化で不調になる)熱中症・車酔い などで使用します 五苓散は昔から水毒(身体の水が滞った状態)の改善に 有効とされていましたが近年このメカニズムが細胞膜にあるアクアポリンというタンパク質が関与している事が 科学的に明らかになりました 漢方薬はその子の体質・症状によって合うものを処方するので西洋薬のように「この病気だからこの薬!」という処方の仕方ではありません 五苓散はその子の体力(実証・虚証)に関わらず使用できます 他の漢方薬と併用する場合は中医学診療をしている獣医師にご相談下さい 水分調節に関する漢方薬はほかにも沢山あるのでその子の体質に合うものを選ぶことが大切です 漢方相談も承っています(副院長の奈須のみ)漢方薬に在庫がない場合は取り寄せになるので お時間を頂くこともあります ご了承下さい
2024.06.14
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2024.6.10 鍼灸治療症例
【王子ちゃんの鍼灸タイム】 湿対策していますか? 本格的な梅雨、暑さになる前に身体のケアは出来ていますか? 春から気温の上昇とともに肝の気も上がって上半身の症状が出ている子が増えています 例えば…… ・結膜炎(眼の充血)・涙やけ・耳の匂いが気になる(外耳炎)・すぐにハァハァ興奮する(キレやすい)・口の匂いが酷くなる 肝の気が溜まりすぎると熱を持ち、酷くなると風をもちます(癲癇や痙攣、前庭疾患など) そこにきて湿が身体に入ってくると更に巡りが悪くなり身体へ様々な不調をきたします 肝の気の部分に関してはうちの子に当てはまるー!と多いと思われる方も多いかと思います しっかり気を巡らせてケアをする事で梅雨〜夏の季節も大きく体調を崩さず乗り切れますよ 王子ちゃんは後肢の弱りから定期的に鍼灸治療に来てくれていますが鍼灸の全身治療とお母さんの薬膳、マコモで後肢の弱りだけでなく目や耳の不調やお腹の調子も絶好調 西洋医学は悪い所だけを治す治療ですが東洋医学は身体のバランスを整えるので結果、よりQOLが上がりますどちらもいいとこ取りで取り入れていきたいですね 気になる症状があればお気軽にご相談下さい 鍼灸治療は完全予約制で平日のお昼(12時〜15時)に行っています漢方、薬膳(ご飯)のご相談も受けています日程はご相談下さい
2024.06.10
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2024.6.2 梅雨〜夏の薬膳②
【梅雨〜夏の薬膳②】 《おすすめの食材は一例です身体に合うものをローテーションしながら トッピングや手作りご飯を楽しんで下さいね》 はとむぎ(薏苡仁 ヨクイニン) 効果効能清熱排膿:湿疹などの皮膚炎利尿消腫:むくみ、イボやしこり、尿石症健脾:胃腸機能のサポート(消化促進) はとむぎはからだの水分排出+胃腸機能のサポートもしてくれる薬膳食材のボス的存在(私調べ)漢方薬ではヨクイニン(薏苡仁・利水滲出薬)としても有名です 昔から民間療法として身近でしたが近年、はとむぎ特有の成分 コイクセノライドの抗炎症作用・抗腫瘍活性 角質細胞の代謝促進・抗アレルギー作用に対して 科学的な研究が進んでいます 【ワンコにはとむぎを与える際の注意点】 利尿作用はそもそも水分摂取量が不足している子には あまり効果が出ません ドライフードを食べている子は水分不足気味な子が多いので必要な水分をしっかり摂取して巡らせ流していくのが大切です お家で生はとむぎからはとむぎ(薏苡仁)を作ってみましょう!(煮汁も大事なので捨てずに一緒にあげましょう) ポン菓子のようなはとむぎもよく見かけますが 利尿効果はイマイチ……です (薬膳的には炒ったはとむぎは留める効果があり 下痢の時に良いとされています) 生薬の薏苡仁は煎じ薬の様に煮出した(煮込んだ)物で しっかり効果効能が出ます ムーのご飯にもはと麦よく入れてまーす オススメの食材でご飯を作ったら是非教えてくださいね!
2024.06.02
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2024.5.10 鍼灸治療症例
【ミルちゃんの鍼灸タイム】 百会灸で脳健髄鍼灸とマッサージでリラックス終わった後にはみんな大好きマコモクッキー! 「クッキー美味しいね!」 てんかん(癲癇)は、 脳の異常な興奮が身体のけいれんや意識障害などの症状を 引き起こしてしまう疾患で若い子からシニアの子までみられる疾患です 西洋医学では発作を抑える内服薬による治療がメインであり、 まだ解明されていない点も多くあります 東洋医学では心肝の気と脾に関連していると考えます 季節的には肝気が高ぶる春先に多くみられる傾向があり、気圧変化との関連性も重要でこれからの気圧差の激しい時期は要注意です 鍼灸治療や体質に合った食事管理・漢方薬で薬の量を抑えたり、発作の頻度を減らす事も出来ます 「補腎!は大事!!」 病気があっても快適なシニアライフを送れるように 東洋医学も治療に取り入れてみませんか? 気になる症状があればお気軽にご相談下さい 鍼灸治療は完全予約制で平日のお昼(12時〜15時)に行っています日程はご相談下さい
2024.05.10
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2024.5.7 梅雨〜夏の薬膳①
【梅雨〜夏の薬膳①】 暦の上では5/5立夏(りっか)から夏になります(立秋まで) 梅雨から夏は湿度も温度も急上昇!湿(ジメジメ)は体にとって【湿邪しつじゃ】となり悪影響を及ぼします(外邪のひとつ) 梅雨の長雨、更に海の近くは湿度高めです(すでに病院は除湿機稼働中) 【湿邪の特徴】 ・陽気を傷つけ、気の流れを阻害することで →冷えやめまい、食欲不振を引き起こす ・重濁性がある →体の重だるい感じ、浮腫、皮膚炎の悪化などを 引き起こす ・粘滞性がある →下痢や皮膚炎などの慢性化・長期化がみられる 【梅雨〜夏の食養生】補益健脾作用のあるもの(米、とうもろこし、長芋、じゃがいも、かぼちゃ) 利湿去湿作用のあるもの(はと麦、冬瓜、とうもろこしのヒゲ、小豆、セロリ、きゅうり、緑豆、豆腐) 《おすすめの食材は一例です身体に合うものをローテーションしながらトッピングご飯を楽しんで下さいね》 次は具体的におすすめの食材をあげていきますよー オススメの食材でご飯を作ったら是非教えてくださいね
2024.05.07