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うさぎの結石症
うさぎさんは、ワンちゃんネコちゃんと違い、オシッコの中にカルシウムが多く排泄されます。 そのため正常なオシッコでも結晶が見られることが多いため、尿検査を定期的に行っていても診断的な意義はあまり高くはありません。 うさぎさんで重要なのは、頻尿、尿漏れ、血尿などの症状やレントゲンやエコー検査などの画像検査になります。 先日、血尿を主訴に来院したウサギさんのレントゲン写真です 膀胱内に1cm程度の石があるのが確認できました。 うさぎさんの結石は食事療法では溶解しないため、手術が必要になります。 この子も手術を行うことになりましたが、さらなる結石症の予防の為に低カルシウム系のペレットに変更するなど食事療法も行うことになりました。 手術当日のレントゲンです 膀胱内にあった結石が消失しています。 この子は女の子であったため尿道が太く、運が良く自然に排出されていました。 通常1cmほどの大きさになると自然排出は難しいのですが、中には自然に排出されることも有ります。 ただし、大きさによっては尿道を詰まらせてしまったりすることもあるため、経過観察には注意が必要です。 結石を予防するためには低カルシウム系のペレットや牧草(チモシーなどのイネ科)に切り替え、適正体重を守ることが重要です。 うさぎさんは途中から食事の種類を変更することが難しいと言われていますので、食事の変更の際には根気よく徐々に行うことをオススメします。 院長 奈須俊介
2020.01.28
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膀胱結石 ~寒い時期は要注意~
冬場は膀胱炎などの泌尿器系の病気のリスクが高くなる時期と言われています。 なぜだかご存知でしょうか? いくつか理由は有りますが、寒いと運動量が低下しそれに伴って飲水量も低下し尿が濃くなることにより結石症のリスクが高まる事や、排尿を我慢することによって結果として尿が濃くなること等が原因として挙げられています。 先日参加した腎臓病のセミナーでは、大学病院に来院した腎臓病の子のうちの約40%が尿石症などの泌尿器系の疾患を起こしたことがある子だと言っていました。 泌尿器系の病気の予防することは将来的な腎臓病の予防にもつながるため、定期的な尿検査などの健康診断を行うように心がけましょう。 先日膀胱結石の手術を行った子のレントゲン写真です この子は頻回尿、食欲不振、嘔吐、発熱などの症状も出ていました。 レントゲンで確認すると膀胱の中に大きな結石が2つあることが確認できます。 つづいてエコー写真です 黒くうつっているのがオシッコで、白く三角形にうつっているのが膀胱の中にある結石です。 エコーでは残念ながらいくつ石があるかは分かりませんが、レントゲンでうつらない結石もあるためエコー検査は必須です。 結石にはいくつも種類がありますが、出来やすい結石は「ストルバイト結石」と「シュウ酸カルシウム結石」の二つです。 「ストルバイト結石」は食事療法により溶解することができる結石なのですが、大きさや数や本人の状態により手術を選択する場合もあります。 「シュウ酸カルシウム結石」は残念ながら食事療法では溶解することが出来ないため、手術が適応になります。 この子は尿検査などから「ストルバイト結石」が疑われましたが、強い症状が出ていたため手術を行うことになりました。 摘出した結石 大きいもので1cm程度の結石がたくさん膀胱の中にあり、膀胱の粘膜に食い込んでなかなか取れないものもありました。 摘出後は膀胱や尿道内を洗浄し、結石の取り残しがないかを確認して手術終了です。 膀胱結石の大変なところは、再発することが多いところです。 結石の出来やすい要因はいくつかありますが、体質や性別などの変えることが出来ないものも要因の一つになってきます。 そのため、食事療法や飲水量の確保などを行いつつ尿検査や画像検査を行っていくことが重要になります。 以前尿石症になった事がある子で、しばらく検査を行っていない子は定期的に検査を行うことをオススメします。 院長 奈須俊介
2020.01.28
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ハムスターの手術(眼球摘出・口腔内腫瘤摘出)
先日、ハムスターさんの手術を行いました。 どちらもジャンガリアンハムスターという40gほどの大きさの子です。 この子は口の中にできものが出来てしまったため、摘出を行った子です。 ほおっておくと噛んで出血をするリスクもありますし、邪魔してご飯が食べられなくなることもなります。 この子は腫瘤が口から出てきていたためすぐに発見できましたが、口の中に隠れてて見つからない子もいます。 ご飯を食べにくそうにしていたり、ずっとお口を動かして気にしている場合は注意が必要です。 この子は眼球が潰れてしまったため、摘出を行った子です。 はっきりとした原因は分かりませんが、外傷や感染などにより眼球ろう(眼球が小さくなってします状態)を引き起こしたものと思われます。 眼窩の内容物を摘出し眼瞼の縫合を行いました。 眼球ろうの子は多くは有りませんが、結膜炎などの目の病気はとても多いです。 ハムスターさんは綿や床材などに潜ることが好きなため、床材の素材によっては眼に傷をつけてしまうことも多いです。 ワンちゃんやネコちゃんと違い小さな変化に気が付きにくい子たちなので、よく観察していただき気になる事があれば早めにご相談ください。 院長 奈須俊介
2020.01.28
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胆嚢粘液膿腫(ムコセーレ)
胆嚢粘液膿腫は中高齢の犬に発生が多い病気の一つで、胆嚢内に粘液が充満することによって黄疸や胆嚢炎、胆道系の壊死などを引き起こす病気です。 現在のところ、明らかな原因は不明とされていますが、基礎疾患として甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症が関与していると報告されています。 高脂血症などもリスク要因の一つになります。 進行すると腹痛や嘔吐などの強い症状を伴いますが、初期は症状に乏しいため早期発見のためには画像検査が必要となってきます。 胆嚢内に粘液用物質が貯留している状態 胆嚢粘液膿腫に対する治療は主に内科治療と外科治療に分かれますが、内科治療に関する有効性は不明な点が多いため、症状が認められれば外科的に胆嚢を摘出します。 奥に白く見えているのが胆嚢です。 黄疸や胆嚢破裂を伴っている場合、手術のリスクも格段に高くなります。 初期であれば内科療法により改善する例もあるため、中高齢以上のワンちゃんは定期的に画像検査を行うことをオススメします。 院長 奈須俊介
2020.01.28
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2020.1.25 パピー教室
ゴールデンレトリーバーのKellyちゃん ジャックラッセルテリアのパンジャくん コーギーのマックスジュニアくん 本日のmenu 診察室トレーニング \聴診器もへっちゃら/ おいで!の練習 \しゃもじも真横で応援/ \みんな上手だね/ 社会化トレーニング 甘噛み対策のお話 (カムアットレーニング) playsession \Let’s play/ みんな元気いっぱ〜い ぐんぐん成長中のKellyちゃんとムーは仲良くおもちゃを引っ張り合いっこ みんなでバタバタぶつかりながら走り回って遊びました 当院のInstagramでは動画もご覧いただけます ご参加頂きありがとうございました
2020.01.28
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2020.1.18 パピー教室
本日のパピー教室 コーギーのマックスジュニアくん \おすわり出来るよ/ ジャックラッセルテリアのパンジャくん \元気いっぱいだよ/ 本日のmenu 診察室トレーニング ハンドコングで体を触る練習 お腹を出して落ち着く練習 \気持ちいいね/ アイコンタクトの練習 ご飯のお話 playsession 元気いっぱいパンジャくん マックスくんと走り回って遊びましたおもちゃの引っ張り合いっこも楽しそう 仔犬同士の楽しい遊びは 一番の甘噛み対策
2020.01.19
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2020.1.11 パピー教室
本日のパピー教室 W.コーギーの菊之助くん W.コーギーのマックスジュニアくん ゴールデンレトリーバーのKellyちゃん シーズーの蘭ちゃん 本日のmenu 診察室トレーニング \大きくなったよ/ クレートトレーニング \クレート大好きだよ/ \お尻は押さないでね/ \ハードルは低めからスタート/ ちょうだい!の練習 \ちょうだい!の練習楽しいよ/ ノミダニ&フィラリア予防のお話 playsession 今日も仲良くみんなで走り回りました クレートトレーニングではクレートを大好きでリラックス出来る場所にする為にご飯を使った誘導で入る練習をみんな上手に出来ました \蘭ちゃんのクレートに入ったよ/ ライム病で注目されているマダニ予防についてのお話もさせて貰いました シーズーの蘭ちゃんは今日で卒業です。とても元気いっぱいで人懐っこい蘭ちゃんです。またいつでも遊びに来てね
2020.01.12
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2020.1.4 パピー教室
今年最初のパピー教室 W.コーギーのマックスジュニアちゃん ゴールデンレトリーバーのKellyちゃん 本日のmenu 診察室トレーニング おすわり、ふせ、コローンの練習 \コロローーーん/ 歯磨きのためのマズルコントロール playsession 初参加のKellyちゃん まだ2ヶ月齡ですが すぐに慣れてくれてムーとも激しく遊んでくれました \一緒にあそぼうよ〜/ 今年も楽しくパピー教室をスタートすることができました 社会化期に様々な物に慣れる練習や他の人やワンちゃんと楽しく遊びましょう 大好きな食事は最高のトレーニングチャンスです 一緒に楽しくトレーニングしましょう
2020.01.05