2022.8.19 薬用シャンプーについて
動物用のシャンプーは大きく分けて
美容目的の美容シャンプーと
皮膚トラブルを抱えている子に対し
治療を目的にしている薬用シャンプーがあります
薬用シャンプーは薬用成分が入っており
皮膚症状に応じて使用します
(近年の獣医学領域においても多剤耐性菌の問題があり計画性のない抗生物質の内服は避けることが推奨され薬用シャンプーの使用が見直されています)
薬用シャンプーの種類
抗菌シャンプー
細菌の増殖抑制が目的
抗菌性成分は
クロルヘキシジン,乳酸エチル,過酸化ベンゾイル,ポピドンヨード
抗脂漏・角質溶解シャンプー
余分な皮脂を除去し角質を軟化はせ角質調整を行う目的
角質溶解成分は
二硫化セレン,イオウ,サリチル酸,過酸化ベンゾイル
保湿シャンプー
皮膚の水和とその維持が目的
保湿成分は
セラミド関連物質,乳酸ナトリウム,尿素,グリセリンなど
止痒シャンプー
かゆみを引き起こす炎症反応を緩和させることが目的
止痒成分は
コロイド状オートミール,アロエベラ,グルココルチコイド
使用時の注意点
・シャンプーの効果を発揮できるように
皮膚の汚れや皮脂が多い場合は
下洗いやクレンジングを使用を検討します
・皮膚状態が改善したら、
その皮膚の状態に応じたシャンプーに変更しましょう!
基本的に薬用シャンプーの処方は
獣医師が行い獣医師の指示の下実施します
適切でない薬用シャンプーの使用は
接触性皮膚炎や毛包炎を起こす可能性があるため
十分に注意が必要です