アレルギー性皮膚炎には大きく分けて、
①アトピー性皮膚炎
②食物アレルギー性皮膚炎
の2つに分類されます。
アトピー性皮膚炎の多くは3歳以下で発症します。
症状は、痒み・脱毛・皮膚の苔癬化（皮膚が黒く、硬くなっている状態）などです。
痒みがある子が来院されたら、大切なのは問診です。
・いつから痒みがありますか？
・何を食べていますか？
・シャンプーの頻度は？
・ノミダニの予防はしていますか？
などを確認し、何の病気の可能性があるか考えていきます。
その次に感染症をチェックするため皮膚の検査などを行っていきます。
中には内分泌系の病気や免疫の病気から皮膚病になることもあるため、状況によっては血液検査なども行います。
この子は重度のアトピー性皮膚炎で脱毛や皮膚の苔癬化が起こっていました。
食事やシャンプー剤の変更、保湿ケア、お薬など根気よく治療を続けていき、現在は痒みはまだ少し残るもののかなり改善することができました。
アトピー性皮膚炎は生涯にわたり皮膚のケアが必要になることがほとんどです。
なるべくお薬に頼らなくても済むようなケアを一緒に考えていければと思いますので、お悩みの方がいらっしゃればご相談ください。
葉山一色ペットクリニック
