瞬膜腺の脱出は「チェリーアイ」とも呼ばれており、犬の瞬膜疾患の中では最も一般的な疾患です。
瞬膜腺の脱出は、1歳未満の犬に良く認められ多くは片側性です。
後発犬種は、「アメリカン・コッカースパニエル」「イングリッシュ・ブルドッグ」「ビーグル」「ペキニーズ」「ボストン・テリア」「バセット・ハウンド」「ラサ・アプソ」「シー・ズー」であり、オスの方が発症しやすいと言われています。
主な症状は、
・外観の変化
・慢性結膜炎
・眼脂(目ヤニ)
があげられます。
治療は外科手術によって、飛び出した瞬膜腺を中に埋め込みます。
無治療のままだと、およそ40%がドライアイ(乾性角結膜炎)になると言われており、慢性的な結膜炎となってしまいます。
手術前と手術直後
術後もドライアイになる可能性があるため、定期的に流涙量をチェックしながら経過観察していきます。
緊急性は高くない病気ですが、ドライアイになると生涯治療が必要となるため症状が認められた場合は早めにご相談ください。
葉山一色ペットクリニック 院長
葉山一色ペットクリニック