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内視鏡による異物摘出

異物を飲み込んだ場合、起こりうる事としていくつかの可能性が考えられます。

  • 自然に排出される
  • 閉塞を起こす
  • 穿孔する

などです。

毒物を摂取した場合は中毒症状が出ることもあります。

異物は便や吐物として体の外に出てきてくれる可能性もあり、消化管を傷つけていなければ運良く無治療で済む場合もあります。

問題となるのは、腸閉塞を起こしたり、鋭利な異物で消化管穿孔を起こす場合です。

この場合は即座に命に係わる可能性があります。

 

穿孔を起こすもので多いものは「針」「串」などです。

ペットボトルのキャップで腸が傷つき穿孔していた例もあります。

 

異物の中で最も怖いものとしては、「ひも状」の異物です。

腸は蠕動運動をしているため、ひもがひっかかると腸がアコーディオンのように折り畳み、ひもが通っている部分が穿孔をおこしてしまいます。

この場合は、開腹手術を行い、異物の摘出とともに壊死した腸を切除する必要があります。

 

今回は内視鏡で胃内の異物を摘出した症例をいくつか紹介したいと思います。

 

おもちゃのボールを飲み込んだ症例

 

おもちゃのロープを飲み込んだ症例

 

歯磨き用の指サックを飲み込んだ症例

 

まとめ

  • 異物は胃の中であれば内視鏡で摘出できる可能性がある。
  • 腸まで流れてしまった場合は、開腹手術が必要になることがある。
  • 鋭利な異物で、腸が穿孔することもある。
  • 毒物を摂取した場合は、中毒症状を起こすことがある
葉山一色ペットクリニック
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