肥満細胞腫とは
肥満細胞腫は白血球の一種である肥満細胞が腫瘍化したものであり、悪性腫瘍の一つです。
肥満細胞腫は皮膚や肝臓・脾臓などの内臓など様々な臓器に発生します。
発生する部位によって症状は様々ですが、嘔吐・食欲不振・下痢などの消化器症状をあらわすことが多いです。
治療について
肥満細胞腫の治療のスタンダードは手術による摘出です。
通常、完全摘出ができれば予後は良好です。
多発している場合や、部位によって手術が難しい場合は抗がん剤やステロイドによる治療が選択肢になってきます。
実際の症例
耳の表面にしこりが出来ているのに気が付いて来院された症例です。
拡大傾向があったため手術を実施しました。
術前の写真

耳の先端に腫瘤が認められ、表面は赤くなっていました。
術後の様子


傷を搔かないようにエリザベスカラーをして経過観察になります。
この症例は腫瘍もしっかりと取り切れていたため経過観察ですが、癌細胞が残ってしまった場合は再手術による摘出や抗がん剤などにより治療が必要になります。
フェレットさんの皮膚の肥満細胞腫は悪性度が低いと言われていますが悪性腫瘍に違いはないため、可能であればしっかりと治療をしてあげましょう。
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