ハリネズミの最も多い疾患は皮膚疾患であり、病気の全体の66%ほどを占めていると言われています。
皮膚疾患の中では、外部寄生虫(主にダニ)が一番多く、次いで真菌感染症(カビ)が多く、あとはその他といった様子になっています。
当院でも寄生虫や真菌感染症は多くみるのですが、この症例は細菌性皮膚炎を起こして来院されました。
お股のあたりの皮膚が赤くただれています。
チーズのような膿も固まっていました。
細菌性皮膚炎は、飼育環境の衛生状態が悪かったり、適正な体重を管理できなかったり、足腰の病気から排泄物をひきづってしまったり、、、
様々なことが引き金となって発症します。
ハリネズミさんは麻酔をかけないと診察できないことが多いため、この子も全身麻酔をかけて、患部の観察や検査、消毒などを行いました。
検査後は抗生物質をしばらく飲んでもらい、生活環境の改善を行いながら再発の防止をおこなっていきます。
おうちでもお腹の方まで見させてくれない子も多く、気づいた時には進行しているケースもあるため、些細なことでも普段と違うな、と思ったことがあれば早めにご相談ください。
葉山一色ペットクリニック