チンチラとは
げっ歯目ヤマアラシ亜目チンチラ科チンチラ属に属する動物で、ペット用に飼育されているのは主にオナガチンチラという種類になります。
野生のチンチラは標高の高い岩場に生息しています。
そのため寒さに強い反面、高温多湿に弱く日本の気候には注意が必要です。
平均寿命は野生下ではおよそ10年ほどですが、飼育下ではもう少し長いといわれています。

チンチラの歯
歯式は(1013/1013)で計20本あります。
ウサギやモルモットなどと同じく常生歯で常に伸び続けています。
切歯は1年で5~7.5cmほど伸び、通常は黄色~橙色を呈しています。
ビタミンAが不足すると歯が白くなることがあるので注意が必要です。
チンチラの歯科疾患
歯科疾患はチンチラでよく認められる疾患であり、発生はおよそ35%ほどと言われています。
チンチラは本来、非常に硬い繊維性の植物を摂取しているため咀嚼回数が増えることによって歯が摩耗していますが、飼育下ではチモシーなどの柔らかめな牧草を摂取するために臼歯の伸長が起こると考えられています。
歯科疾患としては
- 臼歯の不正咬合
- 切歯の不正咬合
- 歯周病や齲歯(うし)
などがあげられます。
一度歯科疾患にかかると生涯治療が必要になるケースが多いため予防が大切になってきます。
主な症状
主な症状としては
- 食欲不振・体重減少
- 便の異常(量の減少、小粒化)
- 固い食事を食べられない
- 流涎
などがあげられます。
食欲不振は歯科疾患以外でも認められますが、食欲が落ちた場合は必ず歯のチェックをすることが重要です。
診断
まずは無麻酔下で口の中を観察します。
歯肉の過形成や性格的に検査が困難な場合は麻酔をかけて口の中を検査します。
また、併せて歯根の状態の確認のためレントゲン検査を実施します。


治療
基本は伸びた歯を切削します。
臼歯を治療する際は、麻酔をかけて電動のハンドピースを用いて歯を削ります。
切歯のみの場合は無麻酔で可能なケースがほとんどです。
レントゲン検査にて、歯根の過長が認められる場合は、神経などを圧迫し痛みを生じるため鎮痛剤を使用することもあります。










