症状別お悩み

うさぎの病気

うさぎの不正咬合の症例

不正咬合について

ウサギの歯は生涯伸び続ける常生歯です。

歯が適切に摩耗するためには、上下の歯が正しくすり合わされなければなりません。

ウサギさんは牧草などを嚙むときは、石臼のような動きで顎を動かし歯をすり合わせます。

硬いものを噛んだり何らかの原因で、歯の配列に異常が出ると適切にすり合わせる動きが出来なくなり、不正咬合に進行していきます。

一度不正咬合になると根治は難しく、継続的な治療やケアが必要になっていきます。

 

ウサギさんが突然食欲がなくなって来院した場合はまず不正咬合を疑って、口の中を検査します。

口を開く器具を使い口の中を奥の方まで観察します。

 

 

治療について

不正咬合のレベルによっては全身麻酔が必要なケースもありますが、多くは無麻酔下での処置が可能です。

この子は、歯が伸びている部分をやすりで短く削りました。

処置自体は5分程度で終わります。

重度の不正咬合や、奥の方の歯の場合は麻酔をかけてしっかりと観察したうえで処置を行っていきます。

 

突然の食欲低下や、ヨダレが出てきた場合が不正咬合の疑いがあるため早めの診察をおすすめします。

葉山一色ペットクリニック
pagetop