乳腺腫瘍はラットで最も多くみられる皮下腫瘍です。
ラットの乳腺は広範囲に分布しているため、首から股の部分にかけてどの部位にも発生します。
腫瘍は大きければ10cmほどになるものもあり、突然大きくなって気が付くケースもあります。
この子も突然の下腹部の腫脹を主訴に来院されました。
身体検査やレントゲン検査などを行い、乳腺腫瘍の可能性が高かったため摘出を行いました。
ラットの乳腺腫瘍は良性の繊維腺腫が多く(約50~90%)、悪性の乳腺腫瘍は10%程度と言われています。
この子も病理検査の結果は良性の繊維腺腫でした。
全身麻酔下での手術はリスクも低くはありませんが、見た目では悪性かどうかは判断できない為、急激に大きくなってきた場合は手術をおすすめします。
当院でも症例は多くありませんが対応可能ですので、ご相談ください。
葉山一色ペットクリニック