症状別お悩み

うさぎの病気

うさぎの顔面神経麻痺

うさぎさんは、捻転斜頸や眼球振盪などの神経症状を起こすことが多い動物です。

 

「脳炎」「脳腫瘍」「脊髄疾患」「内耳炎や中耳炎」「尿毒症」「肝性脳症」などが原因となりこれらの症状を表します。

 

特にうさぎさん特有の病気としてエンセファリトゾーンという寄生虫(微胞子虫)の感染による脳炎が知られています。

 

エンセファリトゾーンは胎盤感染や尿の経口感染により伝播し、その多くは無症状(キャリア)ですが、発症すると脳炎・白内障・腎炎など様々な症状を表します。

確定診断は難しく、抗体価検査や症状などにより総合的に判断し治療を行っていきます。

 

 

こちらは顔面神経麻痺が認められたうさぎさんです。

 

顔の左側が下垂しているのが分かります。

 

顔面神経麻痺は脳神経の病気によって起こりますが、中耳炎や内耳炎から起こることもあります。

中耳炎・内耳炎であれば抗生物質での治療です。

確定診断にはMRI検査などが必要となり、なかなか診断をつけることが難しい(うさぎさんのMRI検査を行える病院が少ないため)病気です。

舌の動かし方や嚥下などに影響が出てご飯を食べにくくなってしますこともあるため、中には給餌が必要となることもあります。

 

MRIが必要な時は専門病院をご紹介させていただくことも可能ですので、ご相談ください。

葉山一色ペットクリニック
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